経済部がマスクのメーカー15社に新たな生産ライン60本を提供して一日当たりマスクを1,000万枚生産することを目指しています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、台湾ではマスクの品薄問題が続いています。政府はマスクの品薄問題を解決するため、1月31日から台湾のマスクの生産メーカーのマスクをすべて買い取ってから消費者に提供したり、マスクの販売に際して実名制を実施したりするなど、相次いで各種の対策を実施していますが、やはりマスクの品薄問題を効果的に解決することが出来なかったため、行政院の蘇貞昌・院長は1月31日に政府が台湾元2億元(約日本円7億円)を出資してマスクの生産ラインを60本増設してマスクを増産することを決めたと明らかにしました
経済部は13日、条件付きで生産設備を寄贈するマスクのメーカー15社のリストを発表しました。新たに増設される60本の生産ラインの内訳は次の通りです。台湾北部・新北市鶯歌区に位置する台湾康匠、永猷、及び台湾南部・台南市白河区の恒大にそれぞれ10台を、台南市将軍区の康那香と北部・基隆市七堵区の順易利にはそれぞれ5台が寄贈されます。そのほかの10社には1台から4台が提供されます。これら15社を地域別で見た場合、台湾北部が8社、中部が2社、南部が5社となります。
増産を早急に開始して防疫を強化し、市民の不安を和らげるため、60本の生産ラインのうち9本は15日に設置されてから直ちにテストに入ります。問題がなければ速やかに生産を始められます。その他の51本についても出来る限り早く設置を終えてテストを行う予定です。
経済部は、新たな生産設備1台につき1日にマスクを10万枚生産することが可能だと見積もっています。60台導入することで、1日の生産量を約600万枚増やせます。これらの設備は3月上旬には全て生産に加えられる見通しです。現在の生産能力である一日400万枚と合わせれば1日当たりマスクを1000万枚作ることが可能になるということです。
新聞來源:RTI
編集:王淑卿
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