台湾、ワクチン不足で8月まで待てず!対策本部「最悪な事態の回避に尽力」

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今月19日に台湾に到着した、イギリスのアストラゼネカ社(AZ)製ワクチン41万回分は、27日から各地に配分される。第1段階は27日から15万回分、第2段階は6月10日に26万回分配分される。(写真:蔡英文・総統のフェイスブックページより)

台湾における新型コロナウイルスの感染拡大は、まだ落ち着きの兆しが見えません。27日には、新規域内感染者が401人、新規域外感染者が4人、追加・修正域内感染者が266人増え、累計感染者数が6761人になり、そのうち域内感染者数が5584人、域外感染者数が1124人です。コロナによる新たな死亡者が13人増え、1日あたりの最多を更新し、累計死亡者が59人になりました。

 

台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部、中央感染状況指揮センターの専門家諮問チームの召集人、張上淳・医師によりますと、コロナによる死亡者のうち、潜在的な病気や高血圧のある人、脳卒中を発症した人もいます。海外の研究から、コロナの変異株は感染力が強いが、重症化率は特に変わらないということが伺えます。最近台湾で死者が続出しているのは、新規域内感染者のうち、年長者が多いため、死亡率が高くなるということです。

 

指揮センターはコロナの感染拡大抑制のため、19日から台湾全域の学校の休校、室内5人以上、屋外10人以上の集会を禁止する防疫対策を実施しています。なぜ企業に休業要請をしないかについて、指揮センターの陳時中・指揮官は、「社会の防疫疲労度が高まり、台湾の経済発展にも大きなダメージを与えることになるから」と説明しました。

 

陳時中・指揮官は、企業の休業について「みんなが移動しなくなったら、確実にコロナの感染拡大を抑える効果はあるだろう。ただし、それで防疫疲労度が高まることは避けたい。また、もし社会の経済活動の一部が維持できなくなったら、今後台湾の経済発展に大きなダメージを与えることになる」と話しました。

 

なお、台湾ではワクチンの供給不足が懸念されています。指揮センターは26日、6月にはワクチン200万本、8月末には、国産を含めて、ワクチン1000万本が入荷すると発表しましたが、台北市の柯文哲・市長は、現状を踏まえると、台湾は8月まで待てず、大勢の死傷者が出ると予測しています。

 

それに対して、陳時中・指揮官は、「現時点で8月までの状況を推測するのは難しいが、指揮センターは最悪の事態の発生を避けるよう努力している」と話しました。

 

陳時中・指揮官によりますと、現在感染者数は、やはり5月17日が最多。の推移は変わらず、コロナの感染状況はまだ劇的に悪化していないが、改善しているかどうかは引き続き観察する必要があるということです。

 

また、今月19日に台湾に到着した、イギリスのアストラゼネカ社(AZ)製ワクチン第二陣の41万回分は、27日から各地に配分されます。第1段階は27日から、15万回分、第2段階は6月10日に26万回分配分されます。全国の第一類と第三類の接種対象者のうち、まだ接種を受けていない人が最優先、それ以降は、ワクチンの入荷状況によって、随時調整するということです。

(編集:曾輿婷/王淑卿)

 

 

ソース:RTI
編集:曾輿婷
ソース:RTI