ファイザー・ビオンテックのコロナワクチン、台湾に3000万回分供給の可能性

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鴻海精密工業(HONHAI)創業者の郭台銘氏、新型コロナウイルス・ワクチンの台湾への供給について、ドイツのビオンテックと交渉するため、ヨーロッパを訪問。チェコでファイザー・ビオンテックのワクチン接種を受けた。(写真:郭台銘オフィス)

鴻海精密工業(HONHAI)創業者の郭台銘氏は、ドイツの製薬会社ビオンテック社が、来年、アメリカのファイザー社と共同開発した新型コロナウイルス・ワクチン3000万回分を、台湾に供給する可能性があることを明らかにしました。

EMS(電子機器受託生産サービス)世界最大手である鴻海精密工業の創業者である郭台銘氏は、台湾で新型コロナウイルス・ワクチンが不足していることから、傘下の慈善団体「永齢基金会」を通じて、ビオンテックから新型コロナウイルス・ワクチンを購入し、台湾当局に寄贈することを表明し、すでに当局からの同意を取り付けています。

ビオンテックが、アメリカのファイザーと共同開発した新型コロナウイルス・ワクチンは、台湾での販売代理権を中国大陸の代理店が持っていることから、台湾当局がメーカーとの直接取引を主張して、代理店経由での輸入を認めていませんでした。

これに対して、郭台銘氏、それに半導体で台湾最大手の台湾積体電路(tsmc)、仏教団体の慈済が、ワクチン不足を解消するため、それぞれ500万回分を購入した上で、政府に寄贈することを当局に提案し、当局側もこれを認めました。

郭台銘氏は、8月3日にこのワクチンの台湾での緊急使用許可(EUA)を獲得した後、ビオンテックは台湾向けのワクチンの生産に入っており、9月21日の中秋節前後にから相次いで台湾に到着すると明らかにしました。今年の供給量は800万から900万回分になる見込みだということです。

また、郭台銘氏は、来年、3000万回分を確保することで、交渉しているということです。

これについて、台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」は、ファイザー・ビオンテックの新型コロナウイルス・ワクチンの調達量については、政府が討論を引き受けたい考えを示しました。また、来年の新型コロナウイルス・ワクチンの調達について、すでにイギリスのアストラゼネカ社に対して、来年の2000万回分の調達について意向を伝えたと明らかにしました。

ソース:RTI
編集:早田健文
ソース:RTI