PCR検査前にまず簡易検査を、救急ひっ迫緩和のため

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救急ひっ迫緩和のため、今後は簡易検査で陽性となった人だけがPCR検査を受けることができる。(写真:RTI)

台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」は、今後は、簡易検査で陽性となった人だけが、PCR検査を受けることができると発表。また同時に、医療能力を維持するため、コミュニティでの簡易検査場増設、救急外来における新型コロナ専門外来の増設、地域の診療所でのPCR検査サービス提供など、5大措置を発表した。

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救急の入り口には看板が立ててあり、簡易検査で陽性となった人と、一般市民を分けて進むようになっています。

ポールパーテーションで囲まれたエリアは全て簡易検査で陽性や症状がありPCR検査を待っている人々です。

亞東醫院急診醫學部(救急外来)の蔡光超・主任

「症状がある患者が救急にやって来る。疑わしい症状のある患者が救急外来に来ているので、無症状の患者は、リスクのある人と一緒になって感染の危険にさらされないように、なるべく救急に来ないでほしい。もう一つは、症状がない人が、他の症状がある人の救急外来を利用する機会を奪わないでほしいこと。」

無症状なら救急外来に来ないでと再三強調したのは、余裕を症状のある患者に残すため。

また、救急外来の人混みを避けるため、指揮センターは、

・無症状者はPCR検査を受ける前、まず簡易検査で感染の有無を確認する必要がある。

・各地自体はコミュニティに簡易検査場を増設する。

・救急担当病院は、コロナ専門外来を開設する。

・地域の診療所に検査サービスの提供を奨励する。

など5つの措置を発表しました。

ただ、地域の診療所に検査に参与してもらうのは簡単ではなく、設置スペース、トリアージ、防護装備などが問題となります。

地域医療協会の林應然・理事長

「多くの診療所はスペースが狭く、独立した導線を分けることができない。そのため、事実上、診療所がPCR検査を支援することは、おそらく実務上困難だ。」

検査規定によると、公費PCR検査を提供する診療所が、感染例を一例通報すれば、500台湾元の奨励金がでます。

ただし、診療所自身でN95マスク、手袋、防護服を準備する必要があるだけでなく、メインの導線から離れた場所に独立したスペースを確保する必要があり、医療用空気清浄機で換気を強化する必要があります。

さらに、診療時間の短縮は言うまでもなく、関連するSOP(標準作業手順書)はより多くのマンパワーを必要とします。

参加する診療所の数に関する統計が今週中にも出ますが、医師は、現在、感染者が急速に増えている状況で、PCR検査の代わりに、簡易検査に重点を置くべきで、こうしてこそ、初めて医療能力を維持することができるとしています。

(編集:中野理絵/王淑卿)

 

ソース:RTI
編集:中野理繪
ソース:RTI