新型肺炎から観光業を救え、蔡英文・総統が交通部に対して3項目の指示

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新型コロナウイルスへの感染による肺炎が拡大する中で、台湾の観光業は大きな打撃を受けている。蔡英文・総統は、観光行政を管轄する中央行政機関である交通部に対して、業者の損失を軽減するための対応措置を適時に実施するよう指示した。

交通部観光局はこのほど、台北市のホテル、円山大飯店で「2020年観光節祝賀大会」を開催しました。観光産業でこの1年間、優れた成果を上げた組織や個人に対して、その努力を表彰しました。この大会には、蔡英文・総統、林佳龍・交通部長、張景森・政務委員が出席しました。

新型コロナウイルスへの感染による肺炎が拡大する中で、中国大陸では観光ツアーの海外への渡航が禁止され、また台湾も中国大陸の人の台湾への渡航を全面的に禁止しており、中国大陸からの観光客が台湾に入ることができなくなっています。こうした中国大陸との往来のストップと共に、台湾の人たちも人が多いところへの外出を控えており、台湾の観光業は大きな打撃を受けています。損失がどこまで拡大するのか分からない状況の中で、経営困難に陥る観光関連の企業も出てくることが予測されています。

蔡総統は、この期間に観光業者が政府の感染拡大防止の政策に協力してくれたことに、感謝の意を示しました。また、観光行政を管轄する中央行政機関である交通部に対して、業者の損失を軽減するための対応措置を適時に実施するよう指示しました。

蔡総統は、「この場を借りて、交通部に指示を出します。対応措置は非常に重要だが、緊急対策は適時に行わなければならない。救済策は急を要する。発展策は全面出動しなければならない。苦しい時に助けを出すことが、政府の存在意義だ」と語りました。

また、蔡総統は、業者に対して、「今回の新型肺炎の感染拡大の機会に、観光業の体質を調整し、インフラ建設を加速し、サービスレベルを引き上げ、次のチャンスの到来に備えよう、完璧な施設と能力を備えることで、大きなチャンスをつかもう」と呼び掛けました。

蔡総統は、「台湾では感染が確認されたケースが発生しているが、すでに拡大を抑えることができた。台湾の公衆衛生、医療、行政の効率は、台湾が安全な旅行先であることを証明した。政府は皆さんと手を取り合って、必ずこの難関を乗り越える。皆さん、自信をもってほしい」と強調しました。

また、林・交通部長は、観光業者に対して、「政府は現在、短期・中期・長期の観光業に対する救済案を作成している。このため、従業員に対して無給休暇(賃金の出ない休暇)を取らせないようにしてほしい。賃金がもらえるようにしてほしい」と呼びかけました。

林・交通部長は、「救済措置を用意している。人員削減や無給休暇は避けてほしい。そのため、人材訓練の機会を増やすことにしている。これについては、労働部が計画しているほか、業界団体と協力して、短期的に、観光業界が引き続き従業員に賃金を支払うことができるようにする」と指摘しました。

また、張・政務委員は、゛業者の最近の予測では、最悪の場合、新型肺炎による影響は半年に及ぶ可能性がある。損失は、1200億~1800億台湾元(日本円およそ4400億~6600億円)の見込みだ。しかし、政府による感染拡大措置は効果を上げており、自分としては慎重ながらも楽観的な見通しを持っている。業者がしっかりと準備を整え、第2四半期(4~6月)または下半期(7~12月)における景気回復を迎えてほしい」と語りました。

 

新聞來源:RTI
編集:早田健文
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